仮想通貨 Ambrosus :ICO
さて、リップルが落ち着いているので、ICOの有望そうなコインを研究してみます。
というわけで、今回はTokenMarketで話題になっているAmbrosusです。
基本情報
プロジェクト名 :Ambrosus
通貨 :Amber(AMB)
カテゴリー :【サプライチェーン】【食品】【医薬】
総発行数 :10,000,000
発行単価 :未公開
運営会社 :Ambrosus Technologies
国籍 :スイス
ICO期間 :2017年9月13日 21:00 - 2017年10月11日 21:00 *日本時間
プラットフォーム:Ethereum
Ambrosusとは
プロジェクトの副題にある"Trusted Quality of Food & Medicine"とあるように"食品と医薬品に信頼できる品質"をもたらすことを目的としています。ひとことで言うなら食品と医薬品のサプライチェーンの見える化を行うことによって、製品の品質に信頼性を与えるシステムです。
Ambrosusの特徴
複数の特殊なセンサーによるデータ収集と解析
Ambrosusでは、複数のセンサーを使用することによって製品の状態、保管環境の状態やプロセスが正常に行われたかを監視し、データを蓄積する。そこで終わらずにそれらのデータを自動で解析し品質が担保されていることが確認される。
分散型マーケットプレイス
信頼性が担保されているので、分散型のマーケットプレイスでの直接販売が可能になる。
Ambrosusのメリット
1. 第一産業(農家)の収益が上がる。
サプライチェーンが見える化されることによって、無駄が省かれるために中間搾取が減少し、結果農家の収益が上がる。また、直接取引等も増えることが予想される。
2. 消費者が信頼できるものを購入できる
サプライチェーンの見える化が進むと購入する際に安心して選ぶことができる。
3. 食中毒等の事故を未然に防ぐことができる
Ambrosusの自動解析によって、保存環境や製品状態を監視することによって、製品の不具合をいち早く検知し対処することができる。
4. 食品会社は信頼と安心を提供できる
サプライチェーンに属する全ての企業が信頼をAmbrosusに担保してもらうことができる。
Amber(AMB)トークンの使い道
Ambrosusを運営するために利用される。とのこと。おそらくは一般消費者が使用することはないのではないかなと思われる。Ambrosusを利用するサプライチェーンの企業がそれぞれ負担しながら、システムの保全と改善に投資されていくのだと予想する。
一般消費者からすると、Ambrosusの株をもっているようなものなのだと思う。
ロードマップ
2017年9月
・デモ版を発表
・トークンセール開始
2017年10月
・トークンセール終了
・サプライチェーンマネジメントのα版を発表
2017年11月
・分散型のマーケットプレースのα版を発表
2017年12月
・FDA認証のトレーサビリティをはじめとした5つの研究開発を開始
以下略
協賛企業、組織
なんといっても心強いのが、協賛している組織の中に国連が入っているんですよね。
将来性
サプライチェーン系はこれまでICOで爆発的な伸びは見せていないので、暴騰するようなことはないと予想する。
ただし、すでに実証され始めているシステムであることと、食と医療に関する品質への関心は年々高まっているため、将来的には伸びるのではないでしょうか。これに競合するシステムというとIBMのブロックチェーンですね。そちらはウォールマートやネスレといった企業とコラボしています。
12月に始まるFDA(Food and Drug Administration)認証のトレーサビリティの研究開発が実を結べば、参加企業も増えてくれるのではと思います。
関連リンク
Ambrosus - Trusted Quality of Food & Medicine
Ambrosus Review - Trusted Food Blockchain For Safety, Tracking & History?
Swiss Cheese: How Ambrosus Protects High-Quality Swiss Food Exports
IBM Forges Blockchain Collaboration With Nestlé & Walmart In Global Food Safety